2025年11月06日
オンラインヨガ・フィットネス市場が急成長 在宅ワーク定着で運動不足解消のニーズ高まる
オンラインフィットネスサービスの市場規模が急拡大している。矢野経済研究所の調査によると、2025年の国内オンラインフィットネス市場は前年比25%増の約350億円に達する見込みだ。在宅ワークの定着により、自宅で手軽に運動できるサービスへの需要が高まっている。
特にオンラインヨガサービスが人気を集めており、SOELU(ソエル)やLEAN BODY(リーンボディ)などの主要プレイヤーが会員数を大きく伸ばしている。ライブレッスンとオンデマンド配信を組み合わせたハイブリッド型のサービスが主流となり、利用者のライフスタイルに合わせた柔軟な受講が可能になっている。
また、企業の福利厚生制度としてオンラインフィットネスサービスを導入する動きも加速している。従業員の運動不足解消とメンタルヘルス改善を目的に、大手企業を中心に法人契約が増加。オフィス回帰が進む中でも、ハイブリッドワークを採用する企業では、自宅でも職場でも利用できるオンラインサービスが重宝されている。
業界関係者は「単なる運動の場から、コミュニティ形成やウェルビーイング向上の総合的なプラットフォームへと進化している。今後は AI によるパーソナライズや、ウェアラブルデバイスとの連携など、テクノロジーを活用したサービス強化が鍵になる」と指摘している。