2025年11月06日
スマートウォッチ市場、2025年の国内出荷台数が過去最高を更新見込み 健康管理機能が需要を牽引
調査会社のIDC Japanは6日、2025年の国内スマートウォッチ市場が前年比18%増の約450万台に達する見込みだと発表した。健康管理機能の充実とウェルビーイングへの関心の高まりが、市場拡大の主要因となっている。
特に、心拍数や血中酸素濃度(SpO2)のモニタリング、睡眠の質の分析、ストレスレベルの測定など、健康管理に特化した機能を搭載したモデルの人気が高まっている。Apple Watch、Garmin、Fitbitなどの主要ブランドが、より高精度なセンサー技術と AI による健康分析機能を強化したことで、医療従事者や健康意識の高い消費者からの支持を集めている。
また、企業の健康経営施策の一環として、従業員にスマートウォッチを配布する動きも広がっており、法人需要も市場成長を後押ししている。大手IT企業や製造業を中心に、従業員の健康データを活用した働き方改革や生産性向上の取り組みが進んでいる。
IDC Japanのアナリストは「ウェアラブルデバイスは単なるガジェットから、健康管理の必需品へと進化している。今後は医療機関との連携や、保険サービスとの統合など、ヘルスケアエコシステム全体での活用が期待される」と分析している。